愛聴盤2 カインド オブ ブルー

チャーリーパーカーによって鑑賞に堪える芸術となったジャズを、生涯をかけて先頭に立って走り続けたのが マイルス デイビス だった。数多くの傑作の中で、次の10年を規定するような大傑作を10年おきに3作残した。これはその2枚め、モードジャズの幕開けを告げるものとして名高い。コード(和音)からモード(音階)へと力点を移行させた。冒頭のSo whatという曲は和音が2つしか出てこない。普通 ド(長音階)から始まる曲の音階が レ(ドリア旋法)から始まる。グリーン スリーブス や 君が代 なんかもそうだ。やってみると明るいとか暗いとかではなくブルーな透明感がして新鮮な感じがした。3曲目の ブルー イン グリーン のコルトレーンのアドリブの素晴らしいこと! この後 マイルス、コルトレーン、キャノンボール,ビル エヴァンス 全員がジャズの中心となって活躍を続けていく。まさに必聴版。

 ドリアを食べたことがある人は全員ドリア旋法を聴け!  

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