キース ジャレットはハービーハンコック、チックコリアと共に同世代のピアニストとして人気,実力、個性とも抜群のものがあった。音色は切なく,澄んでいて官能的だった。長く続いたスタンダーズのピアノトリオの作品は、どれも高水準で、すべてが私の愛聴盤だが、一連のソロピアノ作品も素晴らしい。コンサートではテーマ曲もリズムもなく、ピアノに向かいただ感性のまま弾きまくるという驚くべきもので、おおきな反響を呼んだ。これはソロの第一作だが、これだけはテーマメロデイがあり、それに従ってアドリブを弾くという従来のやり方に従っている。独自のきらめく世界がここからスタートしたのだ。
久しぶりに町の中にでも出かけ、長いものを持っている外国の人に出会ったら、勇気を出して英語で訊いてみよう。フェンシング ユー?